「TRPGってなんだろう」
「推しがTRPGをやるみたいだけど、正直よく分からない、、、」
「どれが一番最初なの?何から始めたらいい?」
という方に、TRPGについて分かりやすくご紹介します。
この記事について
私は、TRPG歴は8年ほど。年間100卓以上、月の半分以上はTRPGを遊んでいます。
一人でも多くの人にぜひTRPGの魅力を知ってほしいと思い、このブログを開設しました。
この記事では、TRPGの詳しい説明をしていますので、初心者の方やTRPGについて理解を深めたい方はぜひチェックしてみてください。
TRPGとは、「会話のやり取りで物語を進めていくゲーム」のこと!
【TRPG】とは【テーブルトークロールプレイングゲーム】の略称で、「会話のやり取りで物語を進めていくゲーム」のことです。
アクションゲームや普通のRPG等、他のゲームと違う点は「ゲームの進め方」です。
通常のゲームはプレイヤーが一人でコントローラーを握って遊ぶ場合が多いですが、TRPGではプレイヤーが自分のキャラクターを演じて、ゲームマスターや他のプレイヤーとの会話のやり取りをしながら進めていくことになります。
「参加者が協力して、一つの物語を作り上げる」ことがゲームの大きな目的です。
遊ぶには「シナリオ」「ゲームマスター」「プレイヤー」が必要!
TRPGの基本的な進め方は、
①【ゲームマスター】が【シナリオ】の文章を読み上げて状況や登場人物などを【プレイヤー】に説明する。
②【プレイヤー】はそれを聞いて、自分のキャラクターがどう行動するか【ゲームマスター】に伝える。
③【ゲームマスター】は【プレイヤー】の行動宣言後、その行動の結果何が起こるのかを【プレイヤー】に伝える。
これを繰り返し、【シナリオ】に沿って物語を進めていくのが「TRPG」の基本的な遊び方です。
そのため、TRPGを遊ぶときには以下のものが必要です。
シナリオ:物語のストーリー。
ゲームマスター:物語の進行役。
プレイヤー:自分のキャラクターを演じる人。
ダイスロールによって行動の成否が決まる!
物語が進む途中サイコロ(ダイス)を振って、キャラクターの行動や行動の結果が決まる場面があります。
これを「ダイスロール」と言い、プレイヤーがキャラクターを作成する際に決めた能力値や技能の数値とサイコロの出目を照らし合わせることで、行動の成否が決まります。
例えばキャラクターが壁を登りたいと思った時、その行動が成功するかどうかは「ダイスロール」によって判定されます。
このような、サイコロの出目によるランダム性も、TRPGの魅力の一つです。
世界観は「クトゥルフ神話TRPG」「ダブルクロス」「ソードワールド」など様々!
どのような世界観の物語で遊べるかどうかは、【システム】によって異なります。
様々な世界観の【システム】が多数存在し、遊ぶ際はその【システム】に沿った世界観で遊びます。
今回は、代表的なシステムを2つ紹介します。
クトゥルフ神話TRPG
クトゥルフ神話TRPGとは、ハワード・フィリップス・ラブクラフトという作家が作り上げた『クトゥルフ神話』という創作神話の世界観のもので探索や冒険を行うTRPGのことです。
一言でジャンルを簡単に表すと、【SFホラーアドベンチャー】になるでしょう。
ルールブックには以下の文章が書かれてあります。
”クトゥルフ神話TRPG”へようこそ! 幽霊話や怪談に心を奪われたり、ホラー映画に引き付けられるあなたならこのゲームはきっと楽しめるはずである。はかない現実と時空の中に潜んでいる恐怖との間のヴェールをはがしてやろう。忘れられた廃墟、何ものかが棲みついている深い森、そして未知の恐怖を探索してみよう。
サンディ・ピーターセン/リン・ウィリスほか,
「クトゥルフ神話TRPG」,株式会社KADOKAWA,2015(第20版),p.3
ここに書かれている通り、未知のものとの遭遇・それに対する恐怖がこのTRPGの醍醐味になります。
「ニャルラトホテプ」という単語、キャラクターを知っている人は多いのではないでしょうか。
このキャラクターもクトゥルフ神話に出てくるキャラクターの一つであり、人知を超えた力を持つ神のような存在とされています。
クトゥルフ神話に出てくる神々は、人間のことを取るに足らない存在として全く気にしていません。
人間は矮小な存在であり、人間が「邪神」と呼ぶ神々に立ち向かうことなど出来ないのです。
「宇宙的恐怖」(コズミックホラー)という、広大で無機質な宇宙、あるいは宇宙における超常的存在と対峙した人間の恐怖や孤独感を体験する【SFホラーアドベンチャー】がクトゥルフ神話TRPGなのです。
ダブルクロス
ダブルクロスは、一言で言うと異能力バトルを楽しむTRPGです。
ジャンルで言うと【現代異能力アクション】になるでしょう。
プレイヤーは未知のウィルスに感染して、『オーヴァード』と呼ばれる超能力者になってしまいます。
人知をはるかに超えた異能力を得てしまったことで、自らの理性が苛まれていく。
その中で、日常と非日常を駆け巡り、自らの大切なものを守る為に戦うーー
という世界観です。
能力の種類は豊富にあり、やりたいキャラメイクを満足いくまで行うことが出来ます!
勿論異能力を使っての戦闘や、熱いロールプレイも存分に楽しむことができます。
『異能力を使いたい』、『守りたいもののために死力を尽くしたい』、『戦闘もロールプレイもどちらも楽しみたい』という方に非常にオススメのシステムです!
色々あるけど、どれから見たらいいの?
「好きな配信者がTRPGをやることになったけど、どれが始まりなのか分からない」
「シナリオ?っていうのがあるらしいけど、一番最初のやつはどれ?」
「何から始めたらいいのか分からない」
という疑問がある方がいるかと思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、「どれから見てもOK!」
シナリオ毎に世界観や登場NPCが全く異なり、登場キャラクターもプレイヤーがどのようなキャラクターを作るのかによって左右されます。
「シナリオ」=「自分でキャラクターメイクをするゲームのソフト」と考えて頂けると分かりやすいかと思います。一回遊ぶ毎にシナリオもキャラクターも全く違うものになります。
つまり、「どのシナリオの動画を見ても単発で成り立つ」のです。
(作成したキャラクターを別のシナリオへ連れて行く、いわゆる【継続】という遊び方もあるのですが、その場合でもシナリオ自体は単発で成り立ちます)
TRPGの楽しみ方には、「自分で体験する」だけではなく、「動画を見て楽しむ」「友達がプレイしているところを見る」等、様々な方法があります。
私自身も、TRPGを知るきっかけは動画でした。
2015年にとあるTRPGの動画を見たのがきっかけで一気にTRPGにハマり、今では月の半分以上はTRPGを楽しんでいます。
遊び方は様々で、楽しみ方も多種多様なのがTRPGの良いところだと思います。
TRPGは体験型のゲーム!一週目はネタバレなしの方が楽しめる?
一方で、「ネタバレがあるから動画を見るよりも自分でプレイしてほしい」と言われたことがある方も、もしかしたらいるかもしれません。
その理由は、TRPGが体験型のゲームの為、一週目はネタバレなしの方が楽しめるからです。
TRPG経験者が未経験者に対して「自分でプレイしたほうが良い」と言っている場面をたまに見かけますが、これはつまり「名作ゲームだからぜひ初見でプレイしてほしい」と声をかけているのです。
TRPGを今後自分でやる予定はない方や、流れを知りたい方は気になる動画や配信を見て全く問題ありません!
むしろ、TRPGを自分でプレイすることに興味がある人は、動画や配信を見てなんとなく流れを掴んでから遊ぶことをおすすめします!
おすすめ動画4選
最後に、私が個人的におすすめする動画、配信を紹介します!
(好きな配信者や実況者が出ているTRPG動画や配信がある場合は、そちらを優先して見てみると良いかもしれません!)
実はめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG
『クトゥルフ神話TRPGがどういうものか興味がある』と思う方におすすめです。
実際のプレイを動画に起こしたもので、キャラクターが今何をしているのかが視覚的に分かりやすく、内容もとても面白いため、特におすすめする動画になっています!
プレイヤー全員がTRPG初心者の動画であり、これを見ると、実際にどのような感じで遊んでいるかがなんとなく理解できるかと思います。
本当にあったSAN値が下がるクトゥルフTRPG その1
この動画も『クトゥルフ神話TRPGがどういうものか興味がある』と思う方におすすめです。
こちらもプレイヤーのほとんどが初心者であり、奇想天外なプレイが多く非常に面白いセッションになっています!
私もクトゥルフ神話TRPGを知った当初にこちらの動画のニコニコ版を見たのですが、特に終盤にかけてがとても面白く、ずっと笑い転げてしまいました。
この動画は生声ではなくゆっくりを使用しているため、生声が苦手という方にはこちらの動画がおすすめです。
【 TRPG 】 TRPG狂気山脈 邪神の山嶺 #ネタバレ注意【 k4sen 釈迦 3 ローレン GM: まだら牛 3 】#j4senの山嶺
『クトゥルフ神話TRPGをやったことがないけれど、いつかやってみたい』と思う方におすすめです。
キャラクターメイクのところから遊んでいるのに加えて、プレイヤー全員がTRPGをほぼやったことがない方々の為、不慣れな方でもわかりやすく楽しめるかと思います。
長時間ですが、TRPGの醍醐味を余すことなく味わえる、非常に素晴らしいセッションになっています。
少しでも興味がある方は、ぜひご覧ください!
舞台『カタシロRebuild』名越康文,ディズム,藍月なくる
最後に紹介するこちらの配信は、これまで紹介したものとは少々趣が異なります。
こちらはクトゥルフ神話TRPGの『カタシロ』というシナリオが舞台化された際の配信アーカイブです。
舞台自体は何公演も行われているのですが、私が特におすすめなのは、こちらの精神科医の名越康文さんが参加した回です!
約2時間と映画一本分ほどの時間の舞台ですが、本物の精神科医の方が一つのシナリオに向き合う姿には非常に心を揺さぶられました。
舞台ならではの面白さもあり、とてもおすすめの回になっていますので、ぜひご覧ください!
おわりに
実際の遊び方については、また次回の記事で紹介したいと思います!
TRPG動画をきっかけにして自分でやり始める、という方も非常に多いですので、これをきっかけにTRPGに興味を持ってもらえたら嬉しいなと思います。
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